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 講 演 要 旨


依田 聖

R.Clausius の輻射論とKirchhoff-Clausiusの法則 要旨

 Kirchhoffの法則は光と熱の輻射と吸収に関する法則で、黒体の概念を展開していることでも有名である。
クラウジウスはキルヒホッフの論文を踏まえ、数学的考察を加えクラウジウスが完成させた力学的熱理論を適用し、
後にM.プランクの輻射論の中でKirchhoff-Clausiusの法則と呼ぶ数式を導き出した。
考察のモデルとしては熱線あるいは光線が屈折や反射によりそれらが一点に集中するというモデルで、
集中した光熱線の温度と元の光熱線の温度との関係を考察したものである。
クラウジウスはW.トムソンやランキンが取り上げた宇宙の問題について
クラウジウスが確立させた力学的熱理論を適用することにより解釈可能なのかを調べるための作業が
論文集の第8論文であると思える。
本論文においてクラウジウスはキルヒホッフの法則に比べより精密にしたKirchhoff-Clausiusの法則を導き出した。

【参考文献】

 1) 依田聖、Kirchhoff-Clausiusの法則について、2012年度科学史学会年会
 2) 依田聖、熱輻射における経路の問題 〜Kirchhoff とClausius,Planckの論文の注釈について〜、2012年度秋物理学会


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