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 講 演 要 旨


宮本 健郎  東大名誉教授


エネルギーの物理 要旨

 エネルギーはその保存則によりその総量を増やしたり,減らしたりすることは出来ない.
エネルギー資源の潜在的エネルギーを,目的に応じた性質のエネルギーに変換して利用することのみが可能である.

 力学的エネルギーと電磁エネルギーとの変換効率は原理的(理想的)には1であるが,
熱エネルギーから力学的エネルギーへの変換効率は,熱力学の第二法則により,1以下であることはよく知られている.
この第二法則を,カラテオドリの原理から出発してカルノー・サイクルを用いないで,
エントロピーを直接導く方法を講演の後半で紹介する(故久保亮五教授の講義による).

 まず現在,電力の主力供給手段となっている熱機関の現状(熱効率~59%)を説明し,
再生(自然)エネルギー利用の例として,水力,地熱,太陽光,風力の現状を紹介する.
次に原子力発電においては,第三世代の軽水炉および高速増殖炉の現状を紹介する.
その次に核融合炉について述べる.核融合研究はようやく実験炉ITER (International Thermonuclear Reactor) の建設が始まり,
順調にいけばおよそ10年以内に実験が開始される予定である.
核融合炉の特徴および展望を紹介する.   
前半の最後に簡単なまとめを述べる.

Caratheodoryの定理によるエントロピーの導入 要旨

 Caratheodory の原理からエントロピーを導入する方法について,M.Bornの論文( Physik.Zeitschr. vol.22 218,249,282 (1921) )に沿って説明する.
カルノー・サイクル,ランキン・サイクル,ブレイトン・サイクルについてもふれる.

         参考資料 エネルギーの物理 サイエンス・カルチャー出版 2012
              電子書籍 http:www.shinanobook.com/genre/book1825


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